久しぶりにまた映画の事を書かせて頂きます。
「心が強い時に観て頂きたい映画たち②」
…複数形にしてみました。
今回の映画は
「アメリカン・ヒストリー X」
アメリカのレイシスト(人種差別主義者)の壮絶な状況が胸に強くのしかかります。
名作です。
私はエドワード・スコット・ノートン(ファイト・クラブ主演の一人)の最高傑作だと思っています。
兄デレク(エドワード・スコット・ノートン)は白人至上主義者。
弟 ダニー(エドワード・ファーロング/T2の子役)は、その兄を崇拝しています。
憧れの兄 デレクは黒人二人の強盗を殺した罪で警察に捉えられ、三年の刑期に服します。
刑期を終えて出所して来たデレクは、まるで牙が抜かれたように、穏やかな人物に変わってしまっているのです。
いらだつ弟ダニーは、逆にますます白人至上主義思想を加速させて、中盤から一気にラストまで引っ張って行きます。
人生は一度だけです。
例えば私が白人至上主義者の発想や思いを体験する事は、おそらく無いのです。
しかし映画の名作達は、それらを、まるで我が事のように体験させてくれるのです。
感動というのは、そういう事だと思います。
この「アメリカン・ヒストリーX」、とても重い映画ですけど、映画好きの方は元気な時に観てほしい作品の一つです。
この作品で書き取ったセリフがありました。
「憎しみは担いきれない荷物、怒りに任せるには人生は短すぎる…」
元気な時に、どうぞ。