我が家には受験生がいる。
彼は1Fで猛勉強し、わたしは休みの時などは2Fの部屋で音楽を聴きながら部屋の中に横たわる本や資料や年賀状やCDやDVDや石やキャンプ道具や、etcの整理整頓に勤しんでいる日々。
1Fに降りて「元気?」「英語の勉強どう?」とかおしゃべりしていると、終わりがけに彼がおもむろに
「あのさ、流れている音、小さくしてもらえないかな」
と話す。
私の部屋は特別な作りでクーラーなどという高級品はついてない。
なのでドアは開けっ放し。
しかもうちは1Fから2Fまで吹き抜け部分がけっこうあるので、1Fにいる息子のところまで、上から音が降ってくるらしい。
曲にのって勉強できればめでたしなのだけど、なにせ今時の高校生とでは聴く曲のジャンルが違う。
カノンからスピッツ、ブルーハーツまで、大好きな曲を流しまくっていた私は、素直に「反省」。
ヘッドフォンは暑いし、イヤフォンでは迫力に欠ける。
なんとかスピーカーの位置を工夫して、下にあまり音が行かないようにできないかと工夫してみた。
部屋の上側に水平に備え付けていたスピーカーを、机に座る私の耳の方に向くようにずらしてみたら、これが立体感のあるすごくいい音になってしまった(^^
これで、下に向かう音は減ってくれるし、ボリュームも小さくてすむ。
すばらしい。
音楽は好きなので、「いい音で聴きたいなぁ」という思いはずっとあったのだけど、それは、音のよいスピーカーとかアンプにお金をかけるという事を考えていただけで、耳に直接向かうようにスピーカーを向けるという、すごく初歩的な事に、ずっと気づかないでいた。
こういうカンタンな答えに気づかずに、考えてみると十年以上過ごしていたのだな(^^ゞ