研究所を立ち上げる準備の頃から、趣味の読書を規制していたのですけど、ついつい、森博嗣の本を手にしてしまいました。
集英社新書 735円です。
ちなみに、森博嗣と書いて「もり ひろし」と読みます。
1957年生まれですから55歳になるのかな?
わたしは森さんの本は殆ど読んでいて、しかも自分と考え方がとても似ているので、内容に新鮮味はあまり感じることは無かったのですけど、秀作だと思います。
彼は大学の工学部の准教授だったかな、それを最近辞めて自由の身になりました。
私みたい(^^
笑ってしまう部分が幾つかありました。
記憶を辿って書くと…
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時々「自分はこれまでたのしかったという思い出なんか全然ない」という人がいるのですけど、それはそれですごい事だと思います。完全無欠の生命体です。なんの楽しみもなく、これまで生きてこれたわけですから、今後もどんな事があっても生きていけます。
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私の知人にまるで異性のことだけを考えて生きている人がいます。自分の生きるほとんどのエネルギーを異性にかけているのです。若者は往々にしてそうだという人もいるかもしれません。でもその人は私より先輩です。時々、そういう人を「まるで動物のようだ」と言う人がいます。しかし、それは動物に失礼です。普通、動物はそんなにまでしない。
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以上
わたしは自分探しなんて考えた事はありません。
けれど「たのしさ」については深く考えています。
わたしの言うたのしさと森さんのいうたのしさが、ずれている気もしないでもありませんけど、たのしい人生を生きたい、と考えている人なら手にして損はない本だと思います。