2010年5月17日

雪山

数回前に「雪山」について書いたのだけど、あまり山に詳しくない、という方からメールが来た。
「危険はないですか?」
との事。

長野出身の私の友人が、かつて真剣に「冬山に挑戦するヤツはとことん親不孝だ」と語ってくれた。
冬山に挑戦しようと準備をしていた私への忠告としてなのだけど(T_T)

海で行方不明になった場合、消防の人たちが捜索をしてくれる。
もちろん、無料である。

知っている人も多いと思うけど、山で行方不明になった場合、捜索は、その人の家族が申し出る事になる。
その時の日当、弁当代、ヘリの代金、必要な道具諸々、全部その家族持ちとなる。
一週間で何百万が飛ぶのは珍しくない。
ヘリを飛ばすと一回で100万程かかる。
時々、山で行方不明になると、家が建つほどの借金を抱えることになるぞ、という話を聞いたことがあるけれど、調べてみるとそれは極端な例で、おおむね200万~300万で収まっているようである。
もちろん、早く見つかれば見つかる程額は少なくてすむ。
山は日本人にとって「遊び」の場としての感覚なので、そこで行方知れずになった人の捜索に税金をかけてはいられないというわけなんでしょう。
海は、「生活の糧」を得る場としての捕らえられていて、そこで行方不明になった人は、しっかりみんなで探しましょう、という事なのだな。

お金の話をしたけれど、命を落とすという事がもともと親不孝な事で、その上追い打ちをかけるように、多額な費用を請求される事で、親不孝度を増してしまうわけだ。

さて、この五月に雪山に行ったと書いたけれど、これは息子も連れての事なので、そんなに危険なところに行ったわけではない。
宿泊も山小屋だったし(^^
夕食も出た。
なので、メールをくださった方には、こういうコースがあります、という丁寧な解説を加えて返事をしておきました。


雪山は特に朝と夕方に美しい。
頂いたメールの中に、写真がとてもきれいだったというのがあったけれど、わたしもそう思う(^^
前にのせた写真は下をクリックすると出てきます。
http://kirakuann.blogspot.com/2010/05/1.html

夜になってしまうと、美しさは、星空くらいになって、周りをみても寒さばかりが押し寄せてくるカンジ。
はぁー、とはき出す息がそのまま重く冷たくなっていくよう・・・この写真は、その雪山を夜一人歩きながら、立ち止まって口元を撮った写真なのだけど、その言葉が少し伝わるかな。