2010年5月30日

献血のダイエット効果

前回の「パリより愛を込めて」の続きとなる。

わたしは献血が大好きで、ほとんど趣味の領域になっている。
苦しんでいる人たちの力になっているという気持がしてくるのと、自分の体調も良くなるカンジがするから。
 
ところで、4キロ落とすようにと人間ドックでバサリと切られた私としては、今回の献血はダイエットの意味があった。ま、今回だけじゃないけど(^^ゞ
どう考えても、献血すると体重は減少するに違いない・・・

わたしの場合一回で最大量の400ccとっちゃうから、500gくらいは減るのではないかな・・・血液って水よりしっかり重そうだし。

その後水分とって体が吸収しちゃうから、半分くらいの200~250gくらいかもしれない。
あ、水は0kcalだけど、血液は糖分・脂肪分いろいろ含んでるいから、それだけでも効果ありだな(^^

そんなカンジでwebサイトをいろいろ回っていたら、こんな文章が引っかかった。
科学的根拠は記されていないので、まあ半分くらいの信用度で読んでいてください。

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血液自体に含まれる素材のカロリーは、大雑把に計算して1ml=1kcalというのが判明した。
400mlの献血で、400kcal+アルファの消費カロリーとなる。
ウォーキング2時間分、ご飯2杯分程度だ。これだけ見ると、かなりの費用対効果であると断言できるだろう

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 調べた人は、かなりの効果だと言ってるけれど、血液400ccで、ご飯2杯分くらい、ってのはショック(^^ゞ

やっぱり、事故や病気で苦しんでいる人たちのために、という純粋な気持ちで献血するに限るのだろうな。

映画「パリより愛をこめて」 FROM PARIS WITH LOVE


久しぶりに、直球のB級映画を観た(^^
期待通り、頭を使わないドンパチものの作品で、そりゃないだろう、という声を連発しながら(もちろん心の中で)、あっという間にラストを迎えていた。

ベッソンがプロデュースすると、たいていこういうはちゃめちゃなストーリーになっちゃうのね。
ま、変な期待を抱かずに安心して観ることができるわけだから、その意味でしっかりした作品だな。

アメリカからテロリスト壊滅の命を受けてフランス・パリに乗り込んできた凄腕ハチャメチャ捜査官がトラボルタ。

パリでそのお手伝いに任命されたのがマイヤーズ。

このマイヤーズは、あまり顔が好きになれない。
なんか、ゲシュタポに仲間を売るような底の浅い悪い奴のカンジがしてしまう。
おそらく、今後もあまり注目しないと思う。

トラボルタは、丸刈りで登場。
かなり太ってた。
数日前に人間ドックで「体重4キロ落とすーに」と言われた私としては他人事でなく、映画終了後、強制ダイエットの意味で映画館近くに駐まっていた献血車に向かってしまった(^^ゞ

トラボルタは期待に違わず、ピストルからバズーカまで、どんどんぶっ放す。
アメリカ政府の代表がのった車列のわずか10mそこらに現れた敵の車に向けてバズーカをぶっ放すところは、「この人、深く考えた様でいて、なーーんにも考えてないのね」というカンジがしてすごくよかった(^^

頭をあまり使いたくない人にはお勧めです。

2010年5月23日

本「折れそうな心の鍛え方」日垣隆


なかなか良さそうな本です。
日垣さんは、ジャーナリストです。
以前友人が「なかなか面白い」と薦めてくれた時に、かなり読みました。
 有料メルマガも、ブログも、著書も・・・
 おそらく全部読んでいたのじゃないだろうか?


 ところが二三年前、どうも言うことがおかしいな、と思って、メルマガもブログも読まなくなりました。


 彼はその頃、やはり精神的にかなり参っていたんですね。


 わたしはカウンセリングもやるので、落ち込んだ方と話をする事もけっこうあるのですけど、この本は、人によってはなかなか効くかもしれないなと思っています。
 タイトルがどうも、生活指導の先生っぽくて今一なんですけど、中身は根性論ではなく、日垣さん自身が、いわゆる「ウツ状態」から立ち直っていった工夫をいろいろ書いてくれています。


 しかも、医療関係者たちに「簡単にウツだと診断するんじゃないぞ」という気持で綴られています。
 ある意味、わたしも同感です。


 どんどん薬を処方する心療内科の先生達に危機感さえ感じています。


 日垣隆著「折れそうな心の鍛え方」幻冬舎新書740+税


 下のサイトで立ち読みできます。


http://www.gfighter.com/images/shop/orespunatachiyomi.pdf


目 次
折れそうな心の鍛え方
プロローグ
――「医療関係者のみなさん、しばらく黙っていてください」


第一章 「勝手に自己診断」編

1「喪失の落ち込み」をウツ病にするのはもうやめよう
2「バカボンのパパ」は変人だから愛される
3 会社に行けずディズニーランドは楽しくても、自分を責めない
4「好きだったことがイヤになった」は落ち込みのバロメーター
5 しんどくても、日常生活が破綻していないなら大丈夫
6「イヤ」の理由を分析すると、解決策が見えてくる
7 自分がどの手のトラブルに弱いのか知っておこう
8 共感力が高い人はウツがうつりやすいので要注意
9「ほかの人は平気でも自分には耐えられない」ことはあって当然
第二章 とりあえず「ガス抜き」編

10「ストレス耐性」のコップを溢れさせない
11「時間の経過」だけに任せず、小さなガス抜きを繰り返す
12 話を聞いてくれる人の力を借りて、毒を吐き出す
13 原因を人のせいにする愚痴は、ストレスを育てるだけ
14 じっくり相手を選ぶより、「誰でもいいから即相談」
15「何だか不安」は「何が不安か」が分かっていないから
16「自分のつらさは特別」という思い込みをぶち壊す
17 たくさん笑う。思いきり泣く。我慢しないで言葉にする。
18 人は自分で超えられる悩みや落ち込みしか抱えない
第三章 「まずは応急処置」編

19「忘れる」「取り戻す」「埋め合わせる」で喪失を乗り越える
20 一発逆転を狙わず、やれることは全部やる総力戦で
21 「三カ月で立ち直る」と期限を切ろう
22 人に「がんばれ」と言わせず、自分ではがんばる
23 「始めるためのハードルを下げる」工夫に力を注ごう
24 ジャージで一日ゴロゴロしていいのは、元気な人だけ
25 ぼんやり見ているテレビはエネルギーを奪うのでご用心
26 二八年間サバイバル生活をした横井庄一さんの本を読む
27 よく歩きよく噛みよく呼吸して、自前のセロトニンをつくる
28 パラセイリングとジェットスキーでスカッとする
29 占いのためだけに台湾旅行をしてみる
30 パートナー以外の異性を交えた三人旅をする
31 「給料以外に稼ぐこと」がストレスを減らす鍵になる
32 打ち明け話をするなら中年サラリーマンより女子高校生に
33 七割の人にほめられ、三割に批判されるのがちょうどいい
34 犬を飼って「自分が必要な存在である実感」を取り戻す
第四章 「日々、鍛えてみよう」編

35 ちょっと難しい課題を引き受けて「自分の器」を大きくする
36 才能ある人とは、自分なりの「鍛える努力」を続けられる人
37 諦めずに抵抗すれば、老眼だってずっと先延ばしにできる
38 努力しない長生きタイプは努力する短命タイプに勝てない
39 自分への期待値が高すぎる人は挫けやすい
40 「やればできるけど苦手なこと」は無理してやらない
41 「人に任せられること」は自分で思っているより多い
42 失業もウツも「最悪の事態」を経験できる貴重な機会
43 映画に誘える異性、自分と発想が異なる同性の友人をもつ
44 退屈にも多忙にも翻弄されない自分のペースを持って生きる
45 「いずれ関係が破綻しそうな人」は早めに見限っておく
46 迷ったら縦軸・横軸の四分割で考えるとうまくいく
47 「どうすればいいですか?」は失敗をカバーする魔法の言葉
48 嫉妬は「自分への他者評価」を上げるバネになる
49 一パーセントの可能性にかける潔さをもつ
50 落ち込んだら、まず出口をイメージするのが回復の第一歩
第五章 大人たちよ、映画を観てもっと泣こう
――泣ける映画ベスト30選


なぜ「泣ける映画ベスト30選」か
「シンデレラマン」 /「遠い空の向こうに」(と「フラガール」)
「セント・オブ・ウーマン」 /「男たちの大和 YAMATO」
「サトラレ」と「天国までの百マイル」 /「学校Ⅱ」
「明日の記憶」 /「ライフ・イズ・ビューティフル」
「ショーシャンクの空に」/「レインマン」
「アメリカン・プレジデント」 /「スタンドアップ」
「山の郵便配達」
「僕の彼女を紹介します」「ラブストーリー」「猟奇的な彼女」「コールドマウンテン」「ひまわり」
「ターミナル」 /「JSA」
「ギャラクシー★クエスト」 /「あの子を探して」
「グッバイ、レーニン!」と「やさしい嘘」
「BUENA VISTA SOCIAL CLUB」
「RUDY 涙のウイニングラン」/「ラスト・プレゼント」
「ある愛の詩」より断然「ホリデイ」
「オールド・ルーキー」 /「變臉 この櫂に手をそえて」
「ALWAYS 三丁目の夕日」 /「象の背中」
「ベンジャミン・バトン」「エレジー」「歩いても 歩いても」
「SEX AND THE CITY」 /「グラン・トリノ」 

読みつづ記

 どうしたわけか、平均すると一日一冊以上は読んでいる計算になる。
 
新書版だと二時間以内では読み終えるので、DVDを観ている時間くらいを確保すれば読んでしまうし、休みの今日などは4冊くらい読んでしまった。
以前までは、いつも大きなイベントを企画したり、カウンセリング関係で毎月、しっかりした量のテキストを書いたりしていたので、それが無くなった分、大好きな本に時間が廻ったんだな。

ま、献血をしている時にも本を読んでいるし、運転中の信号待ちの時にも読んだりしているから、要するに単なる活字中毒者なのだ。

さて、その活字中毒のわたしが久々に、とても紹介したくてしょうがない本に出逢ったわけです。

ヨシタケシンスケ著「しかもフタが無い」PARCO出版2003年 1200円

なんともとらえどころのないタイトルに、まずびっくり。
イラストにフレーズが添えられているんですけど、いいんですよ。
ほのぼの、のんびりしたほほえみが、きっとあなたの顔に浮かんでくると思います。

最近は、こういうの読んでなかったなぁ・・・
反省。

ちなみにこの本は、最近母になったわたしの友人にプレゼントしてもらったものです。

読んだ途端に「これは樹楽庵さんにあげよう」と思ったとの事。

あまりによかったので全部読もうと、さっそく今日、ジュンク堂に行ったのだけど、他のものは品切れでした。

タイトルは独特ですごくよいのよ。
「じゃ、きみが好き」って作品もあって、つぎはぜひそれを読みたい。

だれか持っていたら貸してくださいね。

カツオ一尾差し上げます


映画を観ようと思ってすでに出かけている時間に、突然、寿司友から電話がありました・・・ま、電話というのはほぼ"突然"なのだよね。

友 Hi kirakuAnn, Genkki?
Do you want Katuo?

そぅ、彼はアメリカン

私 Yes, of cause(^^
   I love Katuo.
   Did you go  fishing today?
友 Yea! 
       I fished skipjack.

私 How many?
友 Twenty.
私 Wao(^^
という事で、友人の笑顔も観たいし、カツオも食べたいしで、映画の時間をずらすことにして、港に向かいました。
 そこには日焼けした友人が、釣果をおろしているところ・・・
 マヒマヒやカツオがどんどん出てきていました。
 何匹ほしい? 
 と問う友人に、迷い無くわたしの大好きな数の「4」を提示し、交渉成立。
 という事で中身を取り出したカツオがうちの冷蔵庫にあります。
 わたしを個人的に知っている方、ご一報ください。
 差し上げます。


 ○ありがとうございます・・・20:00現在で全部うれました(^^
 

2010年5月20日

本 「登紀子1968を語る」状況親書 800円+税

興味ある人の自伝を読むのはとても好きです。
加藤登紀子さんの全盛期は知らないのですけど、宮崎駿の「紅の豚」に声優として出ていて、その中で幾つかの唄もうたっていました。
「時には昔の話をしようよ」という唄が気に入ったので、アルバムを買ったら、さらにいい唄があって、大切な人たちとの別れの時にはカラオケで唄ったりしています。

息子が大学に行く時にも、この唄をうたいました(^^
YouTubeにあります・・・一度聴いてみてほしい唄です。
http://www.youtube.com/watch?v=uFDZjrL37ws

♪ あなたの行く朝
加藤登紀子 作詞作曲


1.いつの間にか 夜が明ける 遠くの空に
窓を開けて 朝の息吹を この胸に抱きしめて
あなたの行く朝の この風の冷たさ
私は忘れない いつまでも


2.もしもあなたが 見知らぬ国で 生きていくなら
その街の 風のにおいを 私に伝えておくれ
あなたのまなざしの 張りつめた想いを
私は忘れない いつまでも


「海の色がかわり 肌の色が変わっても 生きていく人の姿に変わりはない」と
あなたは言ったけれど、あの晩 好きな歌を次から次へと歌いながら
あなたが泣いていたのを 私は知っている


生まれた街を愛し、育った家を愛し
ちっぽけな酒場や ほこりにまみれた部屋を愛し 
きょうだいたちを愛したあなたを 
私は知っている


3.いつかあなたが 見知らぬ国を 愛しはじめて
この街の 風のにおいを 忘れていく日が来ても
あなたの行く朝の 別れのあたたかさ
私は忘れない いつまでも  ♪


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この加藤さん、学生運動にすごく関わった人で、夫さんは学生運動のリーダーだった人です。
わたしにはそういう政治運動的なもの、力の押しつけや、その応酬で世の中が変わるとは考えられず、政治活動的なものに懐疑的でかなり遠くの方にいます。
けれど、一人の人間の真剣な生き方にはとても興味をもっています。
それが哲学者であったり、文学者であったり、科学者であったり、政治家であったり、実業家であったり、学生運動家であったり、ミュージシャンであったりしても何ら興味の度合いは減りません。

さて、加藤さんが、学生時代に学生運動を通して夫さんと巡り合い、1960年代をどのように生きてきたのか。そしてその1960年代の社会の情勢がどのようなものであったのかを生き生きと語ったのがこの本です。
少し書き抜いてみます・・・

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(デモはどんなカンジでしたか?)
登紀子
デモをするのは楽しかったわよ。六月十一日には国会から岸首相の私邸がある治部や南平台まで歩いた。青山通りいっぱいに手をつないでね。ビルからみんな手を振るのよ。国会のまわりは三十万人という人が集まってうたったり叫んだりしていたり。
(三十万人ってすごいですね。どんな気分でしたか)
登紀子
]胸がいっぱいになっちゃって、うれしくてたまらない。こんなことが日本の歴史の中で起こるなんて、その感動でいっぱいでしたね。

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加藤登紀子さん、いつか呑んでみたい人の一人です(^^

2010年5月19日

本「葬式はいらない」島田裕巳

 島田 裕巳(しまだ ひろみ、1953年(昭和28年)11月8日 -、東京都出身の宗教学者・作家・劇作家)を知っている人は、おそらくオーム真理教事件のあたりにテレビを観ていた人かと思います。
 彼はオーム真理教に肯定的な立場でテレビ討論などもしていた人で、幹部の上祐なんとかという人と一緒に、オームに批判的な人たちに反論していた。
 かくいう私も、何が何だかわからないまま、地下鉄サリン事件はオームの犯行ではなく警察の勇み足だという予想を立てて観ていた・・・結果的に私の予想も島田裕巳の予想も間違っていたわけで、間違ったからかしこくもなった(^^

 さて、その島田裕巳はオームの事件以来、マスコミから干されているのだけど、今年売れ筋の本を出している。
「葬式は、要らない」幻冬舎2010年1月 777円
二日ほど前に読んだのだけど、面白かった。

日本のお葬式の費用は平均してどのくらいだと思いますか?
いろんな人に予想を立ててもらっているのですけど、
「チラシとかみると20万円~、みたいな書き方をしているので、平均すると40万くらいかな」
とか
「うーん、80万円」
「ホテルの結婚式が120万から、とか書いてあったから、それよりはずっと安いでしょう」
というカンジでした。

みなさんの予想はどうですか?


実は
約240万円だそうです。
そしてその額は世界中で最も高い額なのだそうです。

びっくりですね。
平均ですから、数百万円という人たちもごろごろいる事になります。

 わたしは元々、わたしの場合にはお葬式でなくて、やるならパーティーにしてね、と語っている人で、息子達にもしっかりそういう話をしてるのだけど、この本の中にある「自然葬」ってのはいいなぁ、と思う。
 海とか山とかにお骨をまいて、おしまい(^^

 残された人たちの気持ちの整理が必要だというのなら、やはり忌野清志郎がコンサートのような告別式をしていたのだけど、あんな感じで「故人はたのしく健やかに人生を全うしました・・・これも皆さんのおかげです。故人になりかわり感謝申し上げます。ここは一つ、おいしいのを食べて呑んで、故人のエピソードでも語り会ってください」
 みたいなカンジがよいな。
 本気です(^^

2010年5月18日

雪山の美しさ

 雪山の写真がきれいだという人がけっこういるので、さらにあと一枚・・・(^^
 さらに一枚。

 ふつうのズック靴ででかけた上に、山用のリュックではなく、両手に荷物を抱えての山行きだったので、凍り付いた雪に足を取られて数回転んでしまいました。

2010年5月17日

雪山

数回前に「雪山」について書いたのだけど、あまり山に詳しくない、という方からメールが来た。
「危険はないですか?」
との事。

長野出身の私の友人が、かつて真剣に「冬山に挑戦するヤツはとことん親不孝だ」と語ってくれた。
冬山に挑戦しようと準備をしていた私への忠告としてなのだけど(T_T)

海で行方不明になった場合、消防の人たちが捜索をしてくれる。
もちろん、無料である。

知っている人も多いと思うけど、山で行方不明になった場合、捜索は、その人の家族が申し出る事になる。
その時の日当、弁当代、ヘリの代金、必要な道具諸々、全部その家族持ちとなる。
一週間で何百万が飛ぶのは珍しくない。
ヘリを飛ばすと一回で100万程かかる。
時々、山で行方不明になると、家が建つほどの借金を抱えることになるぞ、という話を聞いたことがあるけれど、調べてみるとそれは極端な例で、おおむね200万~300万で収まっているようである。
もちろん、早く見つかれば見つかる程額は少なくてすむ。
山は日本人にとって「遊び」の場としての感覚なので、そこで行方知れずになった人の捜索に税金をかけてはいられないというわけなんでしょう。
海は、「生活の糧」を得る場としての捕らえられていて、そこで行方不明になった人は、しっかりみんなで探しましょう、という事なのだな。

お金の話をしたけれど、命を落とすという事がもともと親不孝な事で、その上追い打ちをかけるように、多額な費用を請求される事で、親不孝度を増してしまうわけだ。

さて、この五月に雪山に行ったと書いたけれど、これは息子も連れての事なので、そんなに危険なところに行ったわけではない。
宿泊も山小屋だったし(^^
夕食も出た。
なので、メールをくださった方には、こういうコースがあります、という丁寧な解説を加えて返事をしておきました。


雪山は特に朝と夕方に美しい。
頂いたメールの中に、写真がとてもきれいだったというのがあったけれど、わたしもそう思う(^^
前にのせた写真は下をクリックすると出てきます。
http://kirakuann.blogspot.com/2010/05/1.html

夜になってしまうと、美しさは、星空くらいになって、周りをみても寒さばかりが押し寄せてくるカンジ。
はぁー、とはき出す息がそのまま重く冷たくなっていくよう・・・この写真は、その雪山を夜一人歩きながら、立ち止まって口元を撮った写真なのだけど、その言葉が少し伝わるかな。

2010年5月16日

チマキ その2

 数日前のブログに「神戸で、ややおいしいチマキを見つけた」と書いたけれど、その時の店からスタートしたい。
龍鳳という屋台の清水店主。
この方が台湾の味を出してます。

わたしが子どもの頃から食べていた美味しいチマキに、一歩近づけたわけですけど、その後、新たに発見。
なんと、ミスタードーナツの飲茶セットについているチマキも、少しだけ、この清水店長の味に近いんです。
これなら、神戸まで行かなくてもどこでも味わえたな(^^;

ま、でも、幻のチマキの味を求めた旅は、まだまだ続きそう。

2010年5月15日

グリーン・ゾーン

 人間ドックは、午後から映画がみれるのでうれしい(^^

今回のドックで
「体重とコレステロールを落とすように」
というお達しが出た。
わたしは献血を年に3~4回くらいしていて、その時の検査結果をみる限りではコレステロールはそんなに高くない。つまり今回の数字は二月・三月・四月と続いてきた宴会・飲み会・パーティーの積もり積もったものが数字に出てたわけだな(-_-)
それでも肝機能も心臓も腎臓もかなり良い結果だった・・・あれだけの暴飲暴食をしっかり捌いているわたしの内臓くん達に感謝。

お医者さんに「お酒、けっこう呑んでます?」といわれたのですけど、思い切り、ウソついちゃった。
「いえ、ほとんど・・・呑むとしてもビール1、2杯くらいです」
「そうですか・・・じゃあ、お肉とかに偏った食生活なのかもしれませんね。青魚もしっかり食べるようにしてください」
ここから、細かく食事の注意をうけることになってしまった。
ちなみに私は、お医者さんに言われなくても魚をいっぱい食べている。
 

さて、午前中は注意を受けて、昼からグリーン・ゾーンを観に行った。
イラク戦争開戦の表面上の理由は、大量破壊兵器を押さえる、という事だったけれど、結果的にそれはなかったという事実は有名。
マット・デイモンのグリーン・ゾーンは、その史実を巡ってのスリリングな展開になるのだろうか、それとも実は新たなる事実が暴露されるのだろうか、とか思いながら観ていました。
ま、迫力はあるけれど、社会的な意味合いはあんまりなかったな。

 その意味では、ロバート・レッドフォードの Lions for Lambs 樹楽庵訳「羊たちに扱われるライオン達」 邦題「大いなる陰謀」の方がよかった気がする・・・わたしの友人達には不評だったけれど。





映画ついでに、最近みた映画で、演技が胸につかえて気になってしかたがないものを・・・
「アリス・イン・ワンダーランド」の白の王女の演技、どこをどう観ても変。あのキャラはおかしい・・・まるで心ここにあらずという演技をしてしまっている。変に体をくねらしながら、踊っているようにセリフを語るし、表情もへん。
お笑いの「はんにゃ」の演技をみているよう。
はんにゃは笑えるけど、あの女王は、真剣らしいから笑えないし・・・
記憶から早くさってもらわなくてはいけない・・・
とか思ったら、やっとあの顔で思いだしてしまった。
「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイじゃないか。
どうしてしまったのだろう、何かあったのかなぁ。
監督、ティム・バートン、どうもわたしは気が合わない相手のような気がする。

チマキ(粽)探検隊 その1


わたしの親しい知り合いも殆ど知らないと思うのだけど、わたしはチマキ(粽)に一方ならぬ思いがあります・・・思いだけでなく、理想のチマキを求めて、今までたくさん食べても来ました・・・なので勝手に「チマキ探検隊」を名乗っています。
 
3才~小学校二年生あたりまでだと記憶しているのですけど、母親の友人(台湾の方)が作ってくれる本格的でとても美味しいちまきをよく食べていました。
以来、その本格的な「ちまき」に出逢えないのです。
去っていった恋人を探すかのように「チマキ」を見るとたいていフラフラと寄っていきます。しかし、どのチマキも、わたしの求めているチマキではありません・・・
冷凍食品の中には殆どわたしの求めていた味には出逢えません。
出逢えない日々が積もり、想いも募って、とうとうちまき探検隊と名乗るようになったのです・・・隊とながつくからには仲間がいなくてはいけません。今のところわたしの息子を勝手に隊員にしています。
どなたか、世界に一つのこの「隊」に参加してくれる方がいたら、ぜひ一緒にやりましょう(^^
やることは、周りにある「ちまき」を食べて、おいしいちまきに出逢えたら連絡する、というだけです。
「ちまき」は元々、中国から来た食べ物です・・・中国では「ツォン」といいます。
日本で「ちまき」と呼ぶのは、「ちがや」という植物の葉で巻いた食べ物ものだからです。
右の写真のようなひょろ長のおもちのようなものは、わたしのイメージしているちまきではありません・・・残念ながら、それは私にとって単なる「おもち」です。
日本のちまきには、時々、あんこが入っているものがあったりしてびっくりします。

日本のチマキをイメージしている人には、「中華ちまき」というとわかりやすいかもしれません・・・元祖中国のチマキが、わたしの求めているチマキです。
実はつい最近、この五月の連休に劔岳を見に旅した時、少しだけ私の求めているチマキに出逢えたのです・・・この右の写真がそれです。一個で400円もしました。
出逢ったのは神戸三ノ宮にある南京町。
たくさんの店が軒を並べている中で、「チマキ」の文字がちらりと見えて、お腹はすいていないのに、食べてみました。
そうそう、こんなカンジの味だった(^^
周りを見ると、けっこうチマキを扱っているんです。
その中で、台湾の味を守っているという清水さんが屋台を出していて、その人のところでまた食べたら、さらに私の記憶にある味に近づいた(^^
清水さんと話してみると、どうも台湾でも地方によって味付けが異なるらしい・・・
以前、海外を旅した時に何度か台湾で飛行機を乗り継いだので、待ち時間を利用して何度かチマキを食べたんですけど、今回のような味ではなかったよなぁ。
チマキ、奥深し。

2010年5月9日

名短編、ここにあり

最近はいっぱい本が読めてうれしい。
宮部みゆきと北村薫、私気に入りの二人の手で短編名作集が編まれていたので、今日買って、今日読んだ。
面白かったのが
小松左京の「むかしぱなし」。
どうしよう・・・困った、と思ったのがいくつもあった。
城山三郎の「隠し芸の男」は、最後まで読んで、もうどうしたものか、気持の納めどころがなくて困った。
吉村昭の「少女架刑」は、途中で気持ち悪くて止めた。
どちらも気に入りの作家なのだけど、変なのかいてるのね。
多岐川恭の「綱」にも困った。
どちらかというと、面白くない、というのと、名短編には入れないでよ、と思う作品がが多かったな。
ま、こういう日もあるさ(^^;

2010年5月7日

好きな唄 デイドリーム・ビリーバー & M

忌野清志郎が去って一年がたったなぁ。
去ってから、清志郎の凄さを知る事になったのは残念ではあるけれど、少なくとも知る事が出来たのは幸いだった。
清志郎の告別式が、まるでパーティー会場のようだったという事も風の噂でしった。
 YouTubeで、会場外に流れ出てくる音楽やアナウンス、弔辞を聞いたけど、確かにパーティーのような盛り上がりだった。

清志郎は今更言うのも何なのだけど、すごく才能豊かな人だった。
わたしが大好きな「デイドリーム・ビリーバー」という曲も、モンキーズの原曲とはまるで違う歌詞になっている。


 デイドリーム・ビリーバー
    原曲The Monkees「Daydream Believer」
    忌野清志郎 新訳 


もう今は 彼女はどこにもいない
朝はやく 目覚ましがなっても
そういつも 彼女とくらしてきたよ
ケンカしたり 仲直りしたり


ずっと夢を見て 安心してた
僕は Day Dream Beiliever そんで
彼女は クイーン


でも それは 遠い遠い思い出
日がくれて テーブルにすわっても
Ah 今は彼女 写真の中で
やさしい目で 僕に微笑む


ずっと夢を見て 幸せだったな
僕は Day Dream Beiliever そんで
彼女は クイーン




ずっと夢を見て いまもみてる
僕は Day Dream Beiliever そんで
彼女は クイーン


ずっと夢見させてくれてありがとう
僕は Day Dream Beiliever そんで
彼女は クイーン



もう一つの名曲、「M」。
カラオケに行くと、キーも合わないのに歌ったりする・・・
Mは女性から男性へ 
そしてデイドリーム・ビリーバーは逆に男性から女性へ捧げたすばらしい曲。
その意味でわたしは表裏一体のように感じている。




M  作詞:富田京子  作曲:奥居香

いつも一緒にいたかった となりで笑ってたかった
季節はまた変るのに 心だけ立ち止まったまま
あなたのいない右側に 少しは慣れたつもりでいたのに
どうしてこんなに涙が出るの
もう叶わない想いなら あなたを忘れる勇気だけ欲しいよ
You are only in my fantasy
今でも覚えている あなたの言葉 肩の向こうに見えた景色さえも So once again
Leavin' for the place without your love
星が森へ帰るように 自然に消えて ちいさな仕草も はしゃいだあの時の私も
いつも一緒にいたかった となりで笑ってたかった
季節はまた変るのに 心だけ立ち止まったまま

出会った秋の写真には はにかんだ笑顔 ただ嬉しくて
こんな日がくると思わなかった
瞬きもしないで あなたを胸にやきつけてた 恋しくて
You are only in my fantasy
あなたの声 聞きたくて 消せないアドレスMのページを指でたどってるだけ So once again
Leavin'for the place without your love
夢見て目が醒めた 黒いジャケット 後ろ姿が誰かと見えなくなっていく So once again
You are only in my fantasy
星が森へ帰るように自然に消えて ちいさな仕草も
いつまでも あなたしか見えない 私も・・・


「M」で一番好きなところは
「星が森へ帰るように・・・」というフレーズ。
芭蕉の「岩にしみいる蝉の声」という表現の凄さに近いものだと思っている。


2010年5月6日

映画「ウルフ・マン」

大好きな俳優アンソニー・ホプキンスと、注目しているベネチオ・デル・トロ共演の映画「ウルフ・マン」を観てきました。
3Dばやりで、特に注目されていないのが、映画館に行ってハッキリ分かりました。
私以外に、人いなかった(^^;
貸し切り状態で、思わず携帯で写真とってしまいました。

さて、映画はどうだったかというと、ウルフ・マン、つまり狼男の物語です。
最後のどんでん返しを自然と期待してしまう私は、
「ふむふむ、すると、あいつと闘いになり、もう少しで勝とうとするところで、恋人を救う選択肢をとって敗れ去るな。しかし、あの強敵も一緒に崖下かなんかに落ちて串刺しになっておしまい」
ってカンジかな、と予想していたのですけど、特に何のひねりもなく、直球勝負で終わりました(^^
ま、好きな俳優が出てるからよし。

ヒロインのエミリー・ブラントもぜんぜんよくなかった・・・あいかわらず女優さんに厳しいわたし。

作品の評価としては10点満点中5.8点というところです。

2010年5月5日

伊藤計劃という男

「伊藤計劃/いとうけいかく」という作家をご存知でしょうか?
SFファン、ミステリーファンなら知っているかと思います。
山から戻る時、本屋に立ち寄り、一目置く作家 宮部みゆきの言葉で
「私には3回生まれ変わってもこんなすごい作品(もの)は書けない」と帯に記された作品を手にしました。
 「虐殺器官」ハヤカワ文庫720円
わたしはミステリーファンなのですけど、外国のものをよく読んでいて、日本人の作家についてはさほど詳しくなくて、伊藤計劃という名はそれまで知らずにいました。
好きな作家 伊坂幸太郎も「夢中になり、嫉妬して、ファンになりました」と評しています。

さっき読み終えました。
すごい筆力です。
これを10日で書き上げたというのですから、大変な男です。

でも、残念ながら若くして亡くなりました・・・2009年3月のことです。1974年生まれですから35才で生をとじたのです。
ガンとの闘いに敗れました。

こういう男がいたのだな。
こういうすごい作品を読めるというのは幸せな事だ。
いろいろな情報が、一人の人間の死で閉ざされるのではなく、広く深く社会に染み渡っていく現代は、やはりすばらしいと思う。

ちなみに「虐殺器官」という作品は、米国特殊諜報機関のシェパード大尉が、ジョン・ポール暗殺の任を負うところから始まります。ジョン・ポールは、いろいろな国を内乱に陥れては姿を消している謎の人物で、彼が見つけ出した「虐殺の文法」によって、集団を虐殺の渦の中に陥れる事ができるという・・・
そんな作品。
女性向けではないですね・・・戦闘シーンなんか生々しいし。

わたしもいつか小説を書いてやろうと思っているのだけど、こういうとてつもない作品を読み続けていた方が幸せなカンジがしてしまう。

どっちに転んでもシメタを探せ〔2〕 山にて・・・劔岳

 雪の中、山を歩いた。
前に書いたように、雪山を歩くための準備をしていない状態だったので、かなり遅い足取りだった。
しかもゴールデンウィークの渋滞に巻き込まれた為に、山にたどり着いたのは昼というより夕方に近かった。
劔岳を見ようと歩を進めてしばらくすると陽が落ち始めた。
時間切れが分かったのと、あまりの寒さとで、雪に腰を下ろして珈琲をたてた。


雪山に落ちていく夕陽は、とても美しい。
乾杯。

山を下り、何とかとれた山小屋に泊まり、就寝。

次の日。
山を下りて、息子のところにまた向かう。
ゴールデン・ウィークの渋滞を考えると、早く下山しなければ行けないけれど、少し時間を調整して、劔が見えるところまで再チャレンジ。
何とか稜線から劔岳が見えるところまで行けた。
このうしろ側の山が劔岳です。
光量の少なさと、携帯写真なのとで画像は悪いけれど。
今度は、この山の稜線まで行って、劔がまるまる見えるところで写したいものだな。
ま、でもこういうチャンスは滅多にない。


息子に会いにいく目的だったのがずれたのだけど、丸二日山と向き合えた。
人生、どっちに転んでもシメタをさがせるものです(^^

どっちに転んでもシメタを探せ(1) 山にて・・・

  運よく時間が作れたので、関西の大学にいる息子の処に来ています。
  考えてみると、ここ四年ほど、宇宙関係の取り組みで仲間たちと走り回っていて、こんな時間のゆとりを見つけるゆとりはまるで無かったな。一緒に走ってくれた仲間たちもそれは同じ事で、“のんびり"とは無縁の時間と長くつき合ってくれたんだなぁ。
仲間たちはこの連休を、のんびりと過ごしているだろうか・・・
組織は実質上解散してしまったけれど、あの仲間たちはずっとわたしの宝物として誇りとして、いつまでも大切にしたい。

さて、4-5日前にうまく飛行機のチケットが手配出来て、息子に
「元気でやっているかい? キミの新しいアパートもまだ見ていないし、いろいろ語りたい事もあるから、この連休に行くからね。一緒にいろいろ出かけよう!」
と電話した。
するとアパレル業界でバイトしてる息子は、「少し待ってね、調整してみる」という忙しそうな返事。
大学生だからゴールデンウィークは休みだと思っていたのに(^^;
そういえば、去年のこの頃、宇宙イベントで通訳を担当しに戻って来てくれた時にもトンボ返りしてた事を思い出す。あの時はかなり無理してわたしに力を貸してくれたのだな。
たいせつな仲間のひとりだ。

前日に「何とかなりそうだ」という話がきたけれど、行く当日になって、
「父さんごめん、バイト仲間の休みとの関係で、父さんが来る時には一日しか休みがとれなかった(^^;」との事。

ま、「どっちに転んでもシメタを探せ!」の座右の銘に従って、向こうでわたしがたのしむ方法をいろいろ考えた・・・初日と最終日に息子のAPに泊まっていろいろ語る事として、中二日は山に行くことにした。
山は、わたしの一番好きなところと、それからまだしっかり眺めていない「剣岳」を狙おう。
装備は0状態。
クツも普通のズックだし、寝袋も持ってない。リュックもデイパック程のものしか持ってない(^^;
 装備をして山に入った時でさえ、何度か危ない目に遭っているので、こんな状態でチャレンジはできない。
でも剣岳が見えるところまでは行かねば。

結果的に、山では、かなり充実した日々を過ごすことができた。

写真も、山岳写真集で見るような、いい作品が撮れたと思う(^^

これは剣岳を見ようと歩いたけれど、あまりにも時間がかかって夕暮れとなり、山小屋に引き返す時の夕陽の写真です。