2010年12月22日

本気なのか…「お金持ちというのは神に選ばれた人だ」

この師走の忙しい時に、なんともタイミングの悪い集まりを企画する組織があって、行きたくないのに出かけていった。
そして穏やかにハッキリと
「こういう時期にこういう会合を企画するというのはとても困ります。次年度の担当はこういう事をしないように申し送りしてほしい」
という話をして来た。
集まった人たちも、疲れに疲れていて、話は主催者の人だけがしていたのだけど、私の言葉には反応してくれて、そうだよ、その通り、という事で一瞬元気が出ていた(^^

ま、それはよいとして、帰り道、車を走らせながらCDを変えようとしたら、そのチェンジの合間にNHKの「ここに注目」というラジオ番組で、とんでもない事を語る人がいて、本気でびっくりした。
途中の脈絡を掴まないままだったので、ギャグで言っているのかと思ったのだけど、最後まで本気で語っていた。

曰く
「お金持ちとか成功している人達というのは、神様が導いた方達で、つまり神の思し召しがあってそうなっているわけです。
逆に、貧乏したり、困っている人たちというのは、神様のそういう意図でそうなっているわけです。ですから、システムとしてそういう人たちを救済するというのはいかがなものか。神の意図に逆らう事になってしまうと言えないか」

細かい言いようは記憶していないけれど、趣旨はこの通りだった。
おそらく、政府とか地方自治体の貧困救済措置に対する反論なのだろう。

時間は6:40頃で、チャンネルはラジオ第一で間違いない。
さっきNHKの番組表で調べたら、夕方の「わたしも一言 夕方ニュース」の時間帯と重なっている。
そのひとコマに「ここに注目」というコーナーがあるのだろう。

調べてみよう・・・
あった
ここに注目「キリスト教と資本主義」大島 春行 解説委員
ゲスト:大澤 真幸さん(社会学者)
ゲスト:大澤 真幸さん
(社会学者)

それにしても、あんな発言を公共の電波で流していいのだろうか?

どっかのカルト教団の教祖が、カルト信者に語っているようなものにしか聞こえなかった。

言い方を換えると、
「阪神大震災の被災者たちは、神の意図でそうなったわけだから、それを救済保護する事は、神の意志に反することになってしまうではないか。そのまま苦しんでいただこう」
ということになる。
あるいは
「サラ金で大儲けした○○の社長は、神のめがねにかなってそうなっているわけだ。どんどん儲けてもらおうではないか」
ともなる。

わたしの聴き違いだとは思えないけれど、最後の二三分くらいしか聴いていないので、前半の脈絡からすると、特に問題ない発言になるのだろうか?

どうしたNHK。