2010年10月17日

まいった、こんな山岳映画がまだあったんだ…剣岳よりすごい

剣岳のことを書いたのは去年だったかな?
山岳映画の最高峰だというように書いた気がするけれど、
さっき観たDVDで、その発言を撤回しなくてはいけなくなりました。


わたしがこれまでみた山岳映画の中で、「運命を分けたザイル」
が最高峰です。


映画の原題はTuching the Void.
 これは翻訳しづらい
…「虚無との接触」 
んー、語質的にあまりよくない。
いや、けっこうよいかな。
でも山岳映画には思えないよね(^^ゞ


ということで、客寄せ的・浅はかなタイトルになっちゃった「運命を分けたザイル」にも一部、理解を示しましょう。


 でも、ザイルが運命を分けたのではありません。
 それぞれの判断が運命を分けたのです。




中身は、再現ドキュメンタリーです。
話の中には本人達がコメンテーターとして登場します。
山で起こった事を本人の口から紐解いてくれるのです。


二人の若きクライマーが南米アンデスのシウラ・グランデ峰(6000m級)の西壁にアタックし、その後遭難し、生還を果たすまで、というのが1本の太い糸です。


事実の持つ迫力と、その迫力を、実際の山で再現した映画人たちに乾杯しなくてはいけません。


わたしも冬山は経験があるのですけど、主人公、サイモンとジョーに比べたら、月とピンポン球のようなカンジです。
また観ようと思います。