2010年9月30日

ネーミング

わたしが名付け親なのだけど、We-lls/ウィ-ルスという名前の集団がある。


バイ菌みたいな集団ではなくて
We love love songs.
おれたちゃ、ラブソングが好きなのサ♪

っていう、凛々しい集団なのですよ。

まぁ、きっぱり言うのも恥ずかしいって言えば恥ずかしいのだけどね。
初めのうちは、名付け親の私と、友人のアメリカ人M氏のみが

「すばらしい」
って言っていたのだけど、だんだんと仲閒たちも慣れてきたみたい。


けれど、そのネームでカラオケ屋さんとか予約したり、残ったボトルをキープしようと名前を伝えても、たいていは別な名前に変わってしまっているのです。
「ウィールス?
まさか、そんな・・・
きっと私が聞き違えたのね」
って思ってしまうらしい。

この間は「ウィー」という、ゲーム機みたいな名前で予約が入っていたし、その前は「ウェル」とかいう、意味のわからない名前になってた。


さて、ネーミングにはこだわる私なのだけど、「やめてくれよ」というネーミングに出会って困ってしまう事がある。

好きじゃないネームに出会った時に、避けていればよいだけなので、大抵は問題ないのだけど、「ねえ、樹楽庵さんも一緒に活動してよ」
と誘われてしまう事があって、それが、やめてくれよ、というようなネームの時にはホントに困ってしまう。

「アニマシオン」というかなり大きな集団がある。
どうも「本のたのしさを伝えよう」っていう集団らしいのだけど、ネームが良くないので、中身もよく知らない。

「本の魅力に息を吹き込む」という言葉からつけた名前らしくて、つまりそれは
「animation=アニーション=命を吹き込む」
という意味から来たものなのだけど、
animationを「アニメーション」と読まずに「ア・ニ・マ・シ・オ・ン」と呼んでしまったわけらしい。

「読み方がわからなかった」
っていうのなら、まだ初々しくて良かったのだけど、そうではなくて
「アニメーションという言葉は使い古されて手垢がついているから」
という事で、新しく「アニマシオン」と呼んでしまったという事のよう。

これには最初、「そりゃウソだ、誰かのいったほら話だ・・・A&Wを<あ(A)なたとわ(W)たしの、だからA&Wなのサ>っていうウソ話と同じものだ」と直感したのだけど、直感はあてにならないな。
本当の事だった。
とてもまじめに、「アニメーション」を「アニマシオン」と呼ばせてつけた集団があったという事実に、その年一年分の衝撃をうけてしまった。念のために書いておくのですけど、正しい読み方をしっていてあえてそういう読み方をして、そう読み続けていけるセンスに驚いてしまったのです。

「DVD/ディー・ブィ・ディー」っていう呼び方は手垢がついているから、私たちは
「デベデ」って呼ぶことにしてるんです、とか
「ムービー」っていう言葉はあまりに知られすぎているから私たちの集団はそれを「ムーベ」って呼ぶことにします・・・でも根本的に持っている意味は同じですからね、っていうわけでしょ。ジョーク混じりで、そう使っているというなら分かるのですけど、すごくまじめな人たちがまじめにそういう事をやりつづけているわけですね・・・どうにかならないかなぁ。

わたしではどうにもならないから、そういう集団とは離れて過ごす事にするのです。
ですから、私をそっとしていて下さい。
誘わないでね・・・よろしくお願いします。

でも、どうも、中でやっている事は、たのしい事もあるようなので、中身に関してはコメントしません。

あくまで、ネームに対する意見です。