2010年9月26日

DVD まぼろしの市街戦(1966)仏

原題は『LE ROI DE CŒUR』で英題は『The King of Hearts』
ずいぶん古い映画です。
昨日観た「処刑人Ⅱ」が良くなかったので、次に何を観ようか迷っていたのですけど、この1本にしました。
よかった。
脚本が良くできていて、コメディータッチの中にシリアスな流れが織り込まれています。
名作だと思います。

ウィキペディアからあらすじを少し拾ってみます・・・
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第一次世界大戦末期、1918年10月、ドイツ軍は敗走していた。これは、解放を待つ北フランスの寒村でのできごとである。
イギリス軍に追撃されたドイツ軍は、その田舎町から撤退する際に、いやがらせとして大型の時限爆弾を仕掛けていった。誰が町に潜入し、爆弾の時限装置の解除をするか。たまたまフランス語が出来るというだけの理由で通信兵(伝書鳩の飼育係)のプランピック二等兵がその命令を受ける。町に侵入したプランピックは、残留していたドイツ兵とはちわせをして精神病院に逃げ込む。そこでプランピックは「ハートのキング」と自称したことから、患者たちの王にまつりあげられる。
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「人生は涙の谷
われわれは叫びと共に生まれ
ため息と共にこの世を去るのだ・・・」
とか
「あと三分でぼくたちは死んでしまうんだよ」と語りかけられたヒロインが
「あなたとならたった三分間いられるだけでも幸せ」
とさらりと語るセリフなど精神病棟にいる人たちの言葉がとてもよい。

古くても、秀逸な作品はいっぱいるあるのだなと、当たり前の事を思いださせる逸品です。

戦争がテーマですけど、残酷なところは出てこないので、安心してご覧下さい。
お勧めです。