2010年4月29日

小説の話を 宮部みゆき 伊坂幸太郎

少しの間、旅に出るので、ブログを買いとこ。

仕事仲間に「本友(ほんとも)」と呼ぶ人が数人いて、時折、最近読んでいる本の話で盛り上がった。

 私のこの頃のお勧めは「伊坂幸太郎」だと語ると、わたしの友人は「まだ読んでない」と言う。
映画で「ゴールデン・スランバー」というのが去年だか公開されてたけど、あれも伊坂幸太郎なのです。

その映画をわたしは観てないけれど、きっと面白かったと思う。伊坂幸太郎のその小説は、まるで映画を観ているかのように読ませてくれたから。映像も目に浮かぶし、登場人物達の心の動きも小気味よく伝わってくる。併せて、ストーリー展開が上手いのよ。

友人に「そのゴールデン・スランバーっていうのは、どういう意味?」と聞かれても、うまく思い出せなかったけど、調べるとビートルズの曲のタイトルで、「黄金のまどろみ」って訳されていた。

 彼の作品は幾つか読んでいるけれど、お勧めとしては2コースあるんです。
まず「ゴールデン・スランバー」のようなある意味、現実味ある作品たち・・・『グラスホッパー』などもよかった。

それと、村上春樹のような不思議な世界に連れてってくれる「オーデュポンの祈り」のような作品たち。

わたしが最初に手にしたのが「このオーデュポンの祈り」。
「目覚めたら、日本なのだけど地図にない、百年以上隔離された秘密の島にオレは居た」というような「ムチャな展開だねぇ・・・」というパタン。冷めながら読み進めていたのだけど、面白かった(^^
ストーリーがしっかりしているというのは、やすりすごくよい。


もう一度わたしの本友(ほんとも)の話に移る。
彼が面白いことを言っていた。
 
「宮部みゆきっていうのは、すごくいい人に違いない!」
「何で(・o・)?」
「彼女の作品は殆ど読んで来たのだけど、悲惨な犯罪に巻き込まれる被害者達の言葉をみていると、これは心がとてもきれいな人にしかかけないセリフだな、というのがいくつもあるのさ」

私が日本のミステリーで4本の指に入れる傑作に、宮部みゆきの「模倣犯」がある。わたしの本友は、その中の、豆腐屋のおじいちゃんのセリフを取り上げていた。わたしは細かい展開が思い出せないけれど、きっといい事言っていたのだと思う(右の写真が宮部みゆき)。

現在、私の部屋は、本にあふれてすごいことになってます。 
なので、ここに取り上げた「ゴールデン・スランバー」と「オーデュポンの祈り」、売ります・・・各100円。
                売れしました
私を個人的に知っている人で、「ゆずってくれ」と言う方がいたらメールをください(kiraku21@gmail.com)。もちろん、探すのに少々時間がかかるので、すぐほしい、という要望には応えられない事多々。

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ニュース
いろいろな方たちのご期待に答えて<映画>と<たのしい授業>をグレードアップした有料メルマガを発行いたします(^^
見本は下のリンクまで…
http://tano21.blogspot.jp/
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2010年4月26日

会計監査

何の間違いか、私が、数百万を扱う団体の会計監査役になっていたらしく、今日、その監査がありました。
よく、いろんな総会で「諸帳簿、領収証、通帳を照合した結果、適切に予算が執行されていると認めます」というような言葉を聞くのだけど、私がその役をやることになろうとは・・・
なんとなく、幾つか適当に取り出して計算して、「これでいいんじゃない?」的な作業かと思ったら、ホントに細かく計算、照合するのね(^^;

三名で、三時間くらいかかって、さっき終わりました。
まいったまいった。
全世界の会計監査の皆様、ご苦労様です。

それにしても、「1円」の単位までぴったり合わなきゃいけない、ってのは何とかならないかなぁ。せめて100円単位で会えばOKくらいにしていてほしいものだ。

2010年4月25日

あるところに書いていたコラムの昨年度最終便から①

「コラムをもっと読みたい」という感想がいくつも届いています。
「本にしてね、買うから!」との声もあって、うれしい気持ちでいっぱいです。
忙しすぎる日々、普通だと忙しくて読むゆとりは無いはずなのに、これまで毎週毎週つきあってくれた事に感謝を込めて、いつものコラムとは別にもう二便届けたいなと、眠い目をこすりながら綴りはじめています。よろしければ、もう少しだけおつきあいください。

これまでコラムにいろいろな事を書いてきたのですけど、読んでくれた方たちから届いたたくさんのコメントが来ています。ぜひそれを載せたいなと思いながらも、気づいたら最終回が来ていました…という事で、「号外」は、これまでのコラムに書ききれなかったお便りを中心に綴ります。

絵本の事について書いた後も「わたしも絵本、大好きです」と、いろいろ紹介してもらいました。その中でわたしの気に入りの一冊になったのが、エリカ・シルバマン著「うごいちゃ だめ!」¥1,575也
がちょうと、あひるの根比べに笑ってしまいます。オチのところは道徳の教材っぽくて少し苦手なのですけど、まあそれはよしとして、とても好きな作品です。興味のある人は、まずこのふたりの表情みてね。

安野光雅著「野の花と小人たち」の紹介も届きました。
わたしも持っています。ほっとする絵本です。安野さんの本はずいぶん前から幾つも手にしていて、その中でわたしのとびきりの一冊は「子どもの季節」という絵本です。時間が有り余るほどあった学生時代、暗くなるまで独りで何度も何度も開いていたのを昨日のように覚えています。あの中にあった春の山里で桜が咲き始めている絵はどこで描いたのだろうと、今でもその場所を訪ね旅したい気持ちでいます…わたしの小さな夢の一つです。

友人が「たこ焼き屋」をしたい、という事を書いた号の時、すかさず「たこ焼き屋を始めようとしているのは実は樹楽庵さんでしょう」という話をして来た方がいてドキリとしましたが、わたしではありませんので、念のため。

その後、いつも丁寧に読んでコメントをくれるMMさんから「あのねぇ、ほんとに美味しいところはね、待つのがあったりまえなの…私はよくお好み焼き買いにと友人とおしゃべりしながら一時間は待ったものよ」とのコメント。そうだよね。まっとうな意見。友人に伝えておきます。

車について書いた時にはさすがに男仲間からのコメントのみでした。
車といえば、Soさんが「日産・キューブ」を売りに出したいという話が来ています。H16年式、あと一年車検が残っています。走行距離10万を少し超したところ。44万あたりでどうでしょう。バンパー斜め下にひっかき傷ありですけど、そんなに目立ちません。この間、一緒に昼食がてら高速を運転させてもらったのですけど、まあよしです。自分で交渉しにくかったら私に言ってください…安くなるよう交渉します。手数料は要りません(^^

スペイン風邪の話の時にもいろいろな反響がありました。
その中で届いた便りで、ぜひ書いておきたいのが「トイレットペーパーの話」。
ホテルとかアミューズメント施設なんかで、トイレットペーパーの先を△に折ってあるじゃないですか。あれ、いったいどこのどういう人がはじめたのか、という話です。みなさん、ホテルとかが最初じゃないかなと思うでしょ? すくなくとも、お客さん相手のお仕事の方たちだろうなと思うでしょ。ちがうんです。さ、予想してみてください。
学校? 
まったくハズレです。

消防士さんらしいんですよ、実は。
トイレ入っている時に出動命令が来ることもあるわけですよ、われらが消防士さんたちは。

「先端はどこなの、え、どこなの? 出動命令出ているのに、あら…おや、えっ」とかいってトイレットペーパーをクルクル回転させてる場合じゃないわけね。「たすけてぇー」と叫んでいる人たちが相手なわけですから、時間かけていられない。なので、消防署関係で採用されたのがこの方式とのこと。

コラムに書くというのでわたしも調べてみました…ホントの事でした。しかもその方法には名前がついてました。曰く「ファイヤー・ホールド」。かっこいいネーミングでしょ。
でもその名付け親はあまり英語が得意ではなかったのだろうな、そのまま訳すと大変「火事固め」となってしまいます。

映画の話もいっぱい反響がありました。「何をみたらよいの?」という直球の質問も何人から来ています。
それにたいして「こうすべき」というのはないけれど、「適当に」とか「どんどん」というのも答えになってないので、「映画好きになりたい方への初級編レッスン」ってのを考えてみました。

その1一週間の期間の中で、
①グリーン・カード 
②ユージュアル・サスペクツ 
③サウンド・オブ・ミュージック 
④ショーシャンクの空に
の四作品を「まじめ」に観る。

まじめに、っていうのはたとえば「携帯は切るかマナーモードで」とか「家族に呼ばれても“今まってて”って答えて、出て行かない」というような事。
前に、私が「まじめに観る映画はね…」って話したら、ベッドで正座してみた方もいたのですけど、それはそれで尚よし。
この4作はそれぞれ違うジャンルからの私の選りすぐりの作品です。
それぞれについて少しばかり解説を…。
私が映画の魅力にとりつかれていったのは、大学の頃、友人に誘われて仕方なく観るはめになった「サウンド・オブ・ミュージック」でした。その頃から格闘系の私は、ミュージカルなんかより、ロッキーみたいな格闘ものがいいのに、って思ってたんですけど、断れず入ったら、ビックリ…スリルとサスペンスに満ちた、しかもヨーロッパの美しさに満ちた名作でした。
ミュージカルは苦手だなぁ、と思う人もいると思いますけど、まあだまされたと思って手にしてみてください。
女優さんで一番大好きなのがグリーン・カードに出てくる「アンディー・マクドゥーウェル」です。「グリーン・カード」っていうのは、アメリカ居住権の事なんですけど、それを巡ってある男性と女性との織りなすストーリーが秀逸。おすすめです。
先が読めず、ラストでびっくりした筆頭が「ユージュアル・サスペクツ」…ミステリーファンを唸らせてくれると思います。
「ショーシャンクの空に」は知っている人も多いかと思います…名優ティム・ロビンスとモーガン・フリーマンが、とてもいい味出しています。私はもう10回くらいは観てます。
「全部面白かった」って言ってくれるとうれしいのですけど、でも人それぞれ好みってありますから、一番良かったのはこれ、っていうのをハッキリさせるわけです。その後、似たジャンルをいろいろ探してみてください。わたしにメールをくれてもよしです。その作品と近いものを紹介して差し上げます。「全部よかった」あるいは「これとそれとあれがよかった」っていうのも良し。そういう人は映画にのめり込む可能性ますます高し、です。         来週に続く

2010年4月24日


 政治的な運動を敬遠し、人々の思考の根本のところで地道に歩んでいたいと過ごす日々。
 私が最近、政治的な運動としてではなく、広く日本人の思考過程の進歩の問題として注目しているのが、沖縄普天間の米軍基地です。
 明日、沖縄で基地反対の県民運動があって、いろいろ予想して結果が出るのをたのしみにしているところです。
 10万人を下回るか、ラインに達するかという視点で政府・米国も注目しているようなのだけど、わたしは10万はかるく上回ると予想しています。
 そろそろ、経済的にも米軍基地に寄り添う形からシフトし始めていて、その兆候はハッキリと形になっていると思うから。そして、自分たちの暮らしを、大きな意味で豊かにしたいと考え始めている人たちがどんどん増えて来ているからです。

追記 4月25日夕刻
 結果は私の予想を下回る9万4000人だとか…
 わたしは11万~12万はいくとよんでたんだけど(^^;
 予想は外れても賢くなれる。

蛍光ペン その2


さて前々回あたりの蛍光ペンの続きです・・・
予想を立ててみてください、と書いたら
「見当もつきません」とか
「数十mくらいでは切れちゃうんじゃないの?」など、いくつかメールがありました。
ありがとうございます。

 わたしの十数本分の実験結果によると、
 だいたい「500m/本」でした。
 たいていは500mを超えていて、600mに達した事もあったのですけど、まあ切りのよい数として「ラインマーカー一本で500mほど」と覚えています。
 運動場とかで引いてみたという事ではなく、本に引いて、縦の長さ×行数で計算してみたわけです。
 もちろんこれは私の筆圧と、引くスピードでの事です。
 でも、まあごく普通に引いているつもりなので、こんなものでしょう。

 さらに話は続きます。
 ラインマーカー一本500mほどという事で、もう一つ発見した事があります。
 普通の本を一冊、活字を縦に並べていくとするわけです。
 たとえば運動場にまっすぐ一行の文章で綴ってみるわけですね。

 さてすると、一冊の本を読むのに、どれくらいの長さになるのだろう?
これは答えをさらっと書いてしまいます。
 一冊300ページほどの単行本の活字を一列に並べると「1km」ほどになります。
 つまり、小学校の運動場(一週約200m)に本の活字を一列にして並べていくと、読み終わるのに、だいたい5週くらいする事になります。
 「なんだたいした長さじゃないな」と思うのですけど、「な、ながすぎる」って思ってしまう人もいるのでしょうね。
 以上、特に役に立たない知識でした(^^

2010年4月21日

1Q84 Book3

村上さんの1Q84の三冊目が出た。
予約していなかったので、友人から廻って来たときにでも読むか、って思っていたのだけど、空港の帰り、南向けの本屋さんに立ち寄ったら一冊残っていたので入手・・・ラッキー(^^
この1Q84について書く前に村上春樹論を少し。

 わたしは7年くらい前から村上春樹はノーベル文学賞を取るぞ、と予想しているのだけど、ぜんぜん当たらない(^^;
で、しだいに、どうして村上春樹がノーベル文学賞を受賞できないのかが分かってきた。
村上春樹がノーベル文学賞を受賞するには、彼の文学の中に『人類の将来的な展望』が必要なのだ。
ノーベル賞自体がもともと<人類の進歩、発展に寄与する理想主義的、人道主義的な視点>をもっているわけで、文学賞についても、「感動的」「衝撃的」くらいでは受賞できないのだな、きっと。
為政者に抑圧された人々の悲惨な生活を表し、世界人類に平和の尊さを訴える、というような、人道主義的・理想主義的視点が重用なわけ。
するとわが村上さんには何があるのか・・・
もしかすると彼が数年前に傾倒し、わたしが「それでつまらなくなった」と感じた「オーム真理教問題」へのコミットは、ノーベル文学賞を意識した動きだったのかもしれないな。結局それはたいしたインパクトも与えず、本人もそれから次第に手を引いて、もとの村上ワールドが復活していったわけだけど、人道主義的・理想主義的視点は無くなっていった。それ故に、村上さんはノーベル文学賞を取れずにこれからも悶々と綴っていくことになる。

 一つの可能性は、広く日本の文学を見回してみても、村上さん以外に世界にアピールできる人がいない、ということだ。
「そろそろ日本からも文学賞を」という意識が、ノーベル文学賞選考委員の中に芽生えたら、その時には村上さんがGetするのではないかな。

さて「1Q84」について・・・
Book3で終わるという予想は、ページを開く前から私にはなかった。「きっと村上さん本人も、どこをどういうように納めていけば結末にたどり着く」という見通しが立っていないように思う。青豆にしても、教祖にしても、わたしの好きな「タマル」にしても、その翼の広げ方が半端で堅い。

パラレルな世界の中で、青豆と天吾とは、はぐれてしまい、天吾は自分の息子と二人、まるで自分の父と自分が母親に取り残されて過ごして来たように生きていく、という流れで終わっていくのだろうというのが私の予想なのだけど、それが外れているにしても、村上さんは、ハッピーエンドでこの小説を終わらせるはずがない。
何冊目で終わるのか・・・わたしの好きな4という数字の冊だろう。
このパラレルな世界がどんどん続いていったらあきちゃって、読者が離れてしまうもの。

村上春樹・・・現実の世界に足を据えたまま、不思議な世界へ連れ去ってしまう、得意まれなる筆力をもったすごい作家である。そのすごさは、ノーベル文学賞をとろうがとるまいが、変わらない。世界の文学者をあまねく並べても、彼のその魅力的な不思議な世界を生み出せる作家はいないだろう。彼の作品がダイレクトに読める時代にいる事は、幸せなことの一つである。

2010年4月18日

アリス・イン・ワンダーランド(3D)で3D作品について考えている

アリス・イン・ワンダーランド3D版を観た。
日曜の朝一番で9:00上映なのにほぼ満員。
こういうのはなかなかない・・・家族連れもいっぱいで、遊園地にいく感覚で来ているんだな、きっと(^^

映画は残念ながら、たいしたことはない。
3D版だろうが、平版だろうが、きっと同じ感想をもったと思う・・・つまり「ストーリー展開が雑すぎる」って。
名前忘れたけれど、あの恐ろしい虎と犬のまざったような怪物が、アリスの家来になるのシーンも「どうにかしてよ」と思ったし、アリスが最後の怪獣を倒すシーンも平板でありきたり。
3Dにすればなんとかなるって思ったんだろうか?

黒澤明も語っているけれど、映画の命は「脚本」ですよ。
むちゃな展開でも、迫力があればごまかせる、なんていうのは随分前の時代の事。
監督のティム・バートンさんに反省して頂きたいな。

さて、この頃大流行の3D映画について考えている。
何かというと、流行したものをこき下ろす人たちがいる。
iPhoneが流行した時にも、iPhoneの悪口をいろいろな人が書いていた。
これができない、あれもできない・・・、というように。
新幹線が出てきたときには、「あんなに速くてどうする」調の反論もあったという、それは今でもあるようだけど。
そういう、何かというと新しいものに反対する人たちに同調するようでいやなので、書いたり語ったりしていなかったのだけど、アバターの時から「3D映画」のマイナス面は気になっていた。

一つ目「画像が暗くなってしまうこと」
3Dで観るためのメガネが黒いでしょ、映像の波長をずらして目に入れるために、あのメガネをするワケだけど、そのせいで画像が全体として暗くなってしまうわけです。

二つ目「日本語吹き替え版になってしまうこと」
3D映像に集中してもらう意味だと思うけれど、字幕はつかない。つまり言葉を日本語に変換してしまっている。これはとても辛い。
アカデミー俳優たちが、一つのセリフを何度も何度もやり直し、何十回目にやっと「Ok」が出る、そのセリフが言えないために、その日の撮影は打ち切りで、翌日また撮り直すという事が当たり前の映画制作なのに、日本語吹き替えにする時はどうなのかというと、極端な話、お笑い芸人さんたちが二三回のやり直しで「Ok」をもらったりしている。言葉って、感情を乗せるとても大きなものなのにね。

三つ目「メガネが煩わしい」
メガネをかける習慣がない人にも煩わしいだろうけれど、わたしのように元々メガネをかけている人は、そのメガネの上に3Dメガネをかけるわけで、二重メガネになってしまう。

こんなところです。
それでもアバターレベルの作品なら、このマイナスを相殺しても観る価値ありだと思って、仲間たちに「観るべし」というメールをたくさん送ったけれど、このアリスのような作品がいろいろ出てくると、マイナスの方が大きくなって、まいってしまうな。

緊張についてまた考えてみた

わたしの所属する空手協会の昇段審査が毎年、春と秋に設定されている。
春の部が今日あった。

毎回、この時には同じ事を考えてしまう。
「緊張にやられてしまう人と、そうでない人」の二つのタイプについて・・・
私は恥ずかしながら7段を頂いているので、昇段審査を受ける人たちの周りに座っている。
怖い顔しているつもりはないけど、きっと受験する人たちからするとそう見えてるんじゃないかな。

今回も、空手の型をやっている途中で、頭が空っぽになったのか、途中で止まってしまう人がでた。
すごい緊張で、体もあまり動かない上に、声も出ていない。
泣きそうな顔になりながら、「すみませんでした」と礼をして終えたのだけど、その人の先生の話を聞くと、道場では間違えた事がないという・・・
そんなものなんですよね。
あの場はかなりの緊張を生んでしまうものです。

緊張を脱く方法ってどんなものなんだろう・・・
一つは「呼吸法」で、もう一つは「イメージ・トレーニング」だとアドバイスしているけれど、結局、本番までにどれくらいひっしになって汗を流しているか、がすごく重用。
「これくらいやれば何とかなる」というカンジで、昇段審査会に来て、ヤクザの親分さんのような人たちが周りを囲んでいる中で、「さあ、いつも通りの型をやってみろ」と言われても、なかなかね。

読んでくれている方で、緊張を脱く方法を身につけている方がいたら、ぜひ教えていただきたい。

2010年4月17日

ラインマーカー その1

「ラインマーカー」についての私の発見なのだけど、数年経つうちに、細かい数字があやふやになって来たので、ブログに書いておきたい。
思い出す時に便利だし(^^

本を読むスピードが速いのが気になった頃があった・・・味わいながら読みたい本も、スピードが速い所為で、のめり込みが浅いと感じたから。
それを何とか落とそうと思って、読む本の活字「全て」にラインマーカーを引きながら読んでみたことがある…目次も後書きもすべてにラインを引くわけ。
今、その時のマーキングだらけの本を開くと、蛍光色だらけで読みづらい上に、紙も少しふやけてしまっているのだけど、あの方法は我ながらGoodアイディアだったと思っている。
実際、スピードは落とせたし、のめり込み方も深まったから。
結局三~四ヶ月くらいは続いたんじゃなかったかな。
 わたしの気に入りは、無印の蛍光ペン(黄色)なのだけど、値段の割にたっぷりと液が入っていて、色落ちも少ない感じがしているから。中の液が見えないものはおそらく生地に液をしみこませているのだと思う・・・あれは使い続けるうちに、塗っている色がしだいに薄くなってきて、いつ使い終わればよいのか、判断に困るし、中が見えるタイプより、圧倒的に使える量が少ない。

さて問題。
無印でなくてもよいのだけど、液がたっぷり見えるタイプの蛍光ペンって、直線距離でどのくらいラインを引けると思いますか? 普通の本で使われているような「紙」に、横幅しっかりとった引き方をするワケです。

予想
ア 10mくらい
イ 100~200mくらい
エ 500~600mくらい
オ 1~2kmくらい
カ 5~6kmくらい

予想してみてください。

2010年4月12日

黒澤 明 VS. ハリウッド

日本映画最大の「悲劇」を描く、と記された作品を手にした。
 黒澤明に関する数々の著作を手にしてきたのだけれど、これほど妥協せず、事実を忠実に描こうとした作品はなかったと思う。
著者 田草川 弘 は特に映画畑を歩いてきたというわけではなく、米国におけるマッカーシズム(反共産主義運動)を崩壊させたエド・マローについての著書や、宇宙好きのわたしが大事にしている本「地球/母なる星」の翻訳などをしている人である。
のこり100ページを切ったけれど、このまま読み続けるのはもったいないほどの迫力に少し休憩してブログを綴っている。

黒澤明に関する殆どの著書は、「とにかく偉大な映画監督であった」というものだった。少なくとも、私がこれまで手にした黒澤明に関する100冊近い本や雑誌はそうだった。この作品はそれらと異なり、黒澤明の奇行・スタッフへの無理難題・スタッフからの反抗・精神の不安定さと酒におぼれる日々をあからさまに綴っている。
わたしは黒澤明を尊敬し、彼を世界有数の偉大なる映画監督だと思っていて、これまで黒澤明に関する数々の著書を手にしてきた。その私でも、いつまでも解けない最大の謎が、黒澤明がハリウッド大作「虎 虎 虎」に関わっていた日々のことである。
結果的にハリウッドから解雇を言い渡された黒沢であったけれど、その事に対するコメントは、黒沢本人からのものであったり、黒沢を絶対と感じている人たちの口からでたものであったりと、中立の立場で綴られたものとは、正直思えない。
この作品は、実に見事にその日々を描き出していると思う。プロデューサー、エルモの手紙を入手したり、20世紀フォックス社とのファックス文書を出してきたりと、貴重な駆使して私の疑問に答えてくれている。
黒澤明が亡くなって約10年・・・やっとこういう作品が出てくれたかと感慨深いものがある。
黒澤明にこういう負の部分があったにせよ、黒澤明が描き出した数々の名作は色あせない。天才にはこういう部分もあるのだという大切なエピソードでもあると思う。
黒澤明の傍で作品を完成させて来た人たちは幸せであったと同時に、かなり苦しかったのだろうな。けれど、その苦しさの中、黒澤明という天才の手で高みに揚げられた人たちもたくさんいたのだろう。もう二度と黒澤明レベルの監督は出ないのだろうと思うと寂しい。
田草川弘著「黒澤明 VS. ハリウッド」文春文庫 895円+税 映画ファンにはお勧めしておきます。

2010年4月11日

これから観る人は読まないでください シャッター・アイランド

 いやー、びっくりした。
 予想がドンピシャリと的中してしまった。
 シャッター・アイランドが面白い、面白くないは抜きにして、ただ単に自分の予想が当たるのかだけを確認する為に映画館に入った・・・ブログに予想を書いておくと、一番自分自身がその結果をたのしみにしてしまうものだな。やはり「何をするにも仮説・実験」だ。
 映画は最終の22:00~0:30くらいの時間で、しかもその前にはパーティーがあってお酒が入り、「寝るな、寝てはいけないぞ」と言い聞かせながらの鑑賞だった。
 ま、途中眠気に負けて寝たものの、また復活し、後半にさしかかるまでには意識も回復し、しっかりみせていただいた。
 やはり、ディカプリオが精神に病を持った入院患者だった。
 しかし、あの予告を観た私には「そうとしか思えない」という落としだったのだけど、他の人たちはどう思っていたんだろう。


 ディカプリオはブラッド・ダイヤモンドの時もそうだったけど、いい役者になってきた。このままの調子でいくと、いい作品に巡り合えば、オスカーも夢ではないという気がする。
 

2010年4月4日

映画 シャッター・アイランド

映画「シャッター・アイランド」が今週の金曜日に公開される。
精神病棟患者だけの刑務所で、逃亡は不可能にもかかわらず、ある女性が消え、そこに連邦捜査官が謎を解きにやってくる。
「あなたは何分でこの謎が解けるか」というコピーの、迫力ある予告編をみた。
わたしはその予告編だけで謎が解けた(^^
ま、まちがっている可能性もあるけれど・・・
たぶん、謎を解きにやってきた連邦捜査官(ディカプリオ)が、精神に病をもつ患者なのです。
そして、その映画の数々のシーンは、ディカプリオの幻想がちりばめられているわけです。
これが私の予想。
観に行くのがたのしみです。

2010年4月3日

ニーチェ


ニーチェは学生時代からなんとなく気になる哲学者で、著書を数冊持っているのだけど、拾い読み程度で、一気に読み通すという事はなかなか無いままこれまできた。
 最近「ニーチェの言葉」が売れているというので、先週、東京出張の帰り、空港の本屋さんで手に入れて飛行機の中で一気に読んだ。
 ニーチェの短い言葉を切り取って載せてあるのだけど、興味深いものがいろいろあった。
一番気にいったのがこの言葉。

死ぬのは決まっているのだから
ほがらかにやっていこう
いつかは終わるのだから
全力で向かって行こう
時間は限られているのだから
チャンスはいつも今だ
嘆きわめくことなんか
オペラの役者にまかせておけ
          -力への意志 から-


2010年4月1日

かむろば村へ

久しぶりにプログを綴ります。
職場で週一回ペースでコラムを出していたのですけど、三日前にそれも修了しました。
けっこう好評で、これからも読みたいという声がいろいろ出ているので、このブログも週イチ程度では綴りたいなと思っています。できないかもしれないけど(^^ゞ
今回は、さっき読んだ漫画「がむろば村へ」について。
私が奇才と仰ぐ漫画家「いがらしみきお」の作品です。
主人公は生き馬の目を抜く銀行を数年勤めた中でリストラされ、病的なお金恐怖症に陥った若者。
彼が、学校も病院も郵便局もない「かむろば村」に行き、お金を使わない生活を始めようという物語です。
先週の東京出張で一冊買っておいたのを昨日読み、たまらず、ラストの四巻まで買いに行き、今日、一気に読んでしまいました。
人生の問題というのはすべて解決するのだ…それが自分の意図する事とは違っていてもね。
という事を、はらはらしながらもホノボノと感じさせる名作です。