2010年4月25日

あるところに書いていたコラムの昨年度最終便から①

「コラムをもっと読みたい」という感想がいくつも届いています。
「本にしてね、買うから!」との声もあって、うれしい気持ちでいっぱいです。
忙しすぎる日々、普通だと忙しくて読むゆとりは無いはずなのに、これまで毎週毎週つきあってくれた事に感謝を込めて、いつものコラムとは別にもう二便届けたいなと、眠い目をこすりながら綴りはじめています。よろしければ、もう少しだけおつきあいください。

これまでコラムにいろいろな事を書いてきたのですけど、読んでくれた方たちから届いたたくさんのコメントが来ています。ぜひそれを載せたいなと思いながらも、気づいたら最終回が来ていました…という事で、「号外」は、これまでのコラムに書ききれなかったお便りを中心に綴ります。

絵本の事について書いた後も「わたしも絵本、大好きです」と、いろいろ紹介してもらいました。その中でわたしの気に入りの一冊になったのが、エリカ・シルバマン著「うごいちゃ だめ!」¥1,575也
がちょうと、あひるの根比べに笑ってしまいます。オチのところは道徳の教材っぽくて少し苦手なのですけど、まあそれはよしとして、とても好きな作品です。興味のある人は、まずこのふたりの表情みてね。

安野光雅著「野の花と小人たち」の紹介も届きました。
わたしも持っています。ほっとする絵本です。安野さんの本はずいぶん前から幾つも手にしていて、その中でわたしのとびきりの一冊は「子どもの季節」という絵本です。時間が有り余るほどあった学生時代、暗くなるまで独りで何度も何度も開いていたのを昨日のように覚えています。あの中にあった春の山里で桜が咲き始めている絵はどこで描いたのだろうと、今でもその場所を訪ね旅したい気持ちでいます…わたしの小さな夢の一つです。

友人が「たこ焼き屋」をしたい、という事を書いた号の時、すかさず「たこ焼き屋を始めようとしているのは実は樹楽庵さんでしょう」という話をして来た方がいてドキリとしましたが、わたしではありませんので、念のため。

その後、いつも丁寧に読んでコメントをくれるMMさんから「あのねぇ、ほんとに美味しいところはね、待つのがあったりまえなの…私はよくお好み焼き買いにと友人とおしゃべりしながら一時間は待ったものよ」とのコメント。そうだよね。まっとうな意見。友人に伝えておきます。

車について書いた時にはさすがに男仲間からのコメントのみでした。
車といえば、Soさんが「日産・キューブ」を売りに出したいという話が来ています。H16年式、あと一年車検が残っています。走行距離10万を少し超したところ。44万あたりでどうでしょう。バンパー斜め下にひっかき傷ありですけど、そんなに目立ちません。この間、一緒に昼食がてら高速を運転させてもらったのですけど、まあよしです。自分で交渉しにくかったら私に言ってください…安くなるよう交渉します。手数料は要りません(^^

スペイン風邪の話の時にもいろいろな反響がありました。
その中で届いた便りで、ぜひ書いておきたいのが「トイレットペーパーの話」。
ホテルとかアミューズメント施設なんかで、トイレットペーパーの先を△に折ってあるじゃないですか。あれ、いったいどこのどういう人がはじめたのか、という話です。みなさん、ホテルとかが最初じゃないかなと思うでしょ? すくなくとも、お客さん相手のお仕事の方たちだろうなと思うでしょ。ちがうんです。さ、予想してみてください。
学校? 
まったくハズレです。

消防士さんらしいんですよ、実は。
トイレ入っている時に出動命令が来ることもあるわけですよ、われらが消防士さんたちは。

「先端はどこなの、え、どこなの? 出動命令出ているのに、あら…おや、えっ」とかいってトイレットペーパーをクルクル回転させてる場合じゃないわけね。「たすけてぇー」と叫んでいる人たちが相手なわけですから、時間かけていられない。なので、消防署関係で採用されたのがこの方式とのこと。

コラムに書くというのでわたしも調べてみました…ホントの事でした。しかもその方法には名前がついてました。曰く「ファイヤー・ホールド」。かっこいいネーミングでしょ。
でもその名付け親はあまり英語が得意ではなかったのだろうな、そのまま訳すと大変「火事固め」となってしまいます。

映画の話もいっぱい反響がありました。「何をみたらよいの?」という直球の質問も何人から来ています。
それにたいして「こうすべき」というのはないけれど、「適当に」とか「どんどん」というのも答えになってないので、「映画好きになりたい方への初級編レッスン」ってのを考えてみました。

その1一週間の期間の中で、
①グリーン・カード 
②ユージュアル・サスペクツ 
③サウンド・オブ・ミュージック 
④ショーシャンクの空に
の四作品を「まじめ」に観る。

まじめに、っていうのはたとえば「携帯は切るかマナーモードで」とか「家族に呼ばれても“今まってて”って答えて、出て行かない」というような事。
前に、私が「まじめに観る映画はね…」って話したら、ベッドで正座してみた方もいたのですけど、それはそれで尚よし。
この4作はそれぞれ違うジャンルからの私の選りすぐりの作品です。
それぞれについて少しばかり解説を…。
私が映画の魅力にとりつかれていったのは、大学の頃、友人に誘われて仕方なく観るはめになった「サウンド・オブ・ミュージック」でした。その頃から格闘系の私は、ミュージカルなんかより、ロッキーみたいな格闘ものがいいのに、って思ってたんですけど、断れず入ったら、ビックリ…スリルとサスペンスに満ちた、しかもヨーロッパの美しさに満ちた名作でした。
ミュージカルは苦手だなぁ、と思う人もいると思いますけど、まあだまされたと思って手にしてみてください。
女優さんで一番大好きなのがグリーン・カードに出てくる「アンディー・マクドゥーウェル」です。「グリーン・カード」っていうのは、アメリカ居住権の事なんですけど、それを巡ってある男性と女性との織りなすストーリーが秀逸。おすすめです。
先が読めず、ラストでびっくりした筆頭が「ユージュアル・サスペクツ」…ミステリーファンを唸らせてくれると思います。
「ショーシャンクの空に」は知っている人も多いかと思います…名優ティム・ロビンスとモーガン・フリーマンが、とてもいい味出しています。私はもう10回くらいは観てます。
「全部面白かった」って言ってくれるとうれしいのですけど、でも人それぞれ好みってありますから、一番良かったのはこれ、っていうのをハッキリさせるわけです。その後、似たジャンルをいろいろ探してみてください。わたしにメールをくれてもよしです。その作品と近いものを紹介して差し上げます。「全部よかった」あるいは「これとそれとあれがよかった」っていうのも良し。そういう人は映画にのめり込む可能性ますます高し、です。         来週に続く