2010年11月7日

「はやぶさ」の川口先生と

 最近、日本が世界にほこる「探査機 はやぶさ」のチームリーダー川口先生と語る機会がありました。

NASAに比べて桁違いに低い予算で、桁違いに少ない人数で、スペースで、支持者が少ない状況で、しかも政治家からは「一番ではならないのか」とか言われ、etc…
そんな中で、人類初の快挙を成し遂げた人物との語らいは、とてもワクワクする時間でした。
NASAには負けられない、という言葉を、傍で聞いていて、こういう負けん気の強さって大切だなと、しみじみ感じていました。

川口先生の口から出た言葉で、いくつも頭に残っているものがあります。

「技術より根性です!」

「学校で教科書を学ぶということだけでなく、天邪鬼にもなれ・・・他人が考えないような事をあえて考える天邪鬼のような態度は大切なんです」

「宇宙で別の生命体? そりゃ、見つかるでしょ・・・そういうのを直接地球に持ってきたらとても危ない事があるんです。もしも持ってくるとしたら、映画のバイオ・ハザード並のセキュリティシステムを作らなきゃいけない。わたしのやりたい事のひとつに、地球から離れた場所で、そういう生命体を検疫したり研究したりするような場所を作れたら、というものもあるんです」

「日本が世界一の科学・技術をアピールして、世界にあなどられない国になるという事が大事なんです」

「わたしの先輩や先生たちは変人がいっぱいで、社会にはそんな変人がいっぱいいるのだとばかり思っていたくらいです」


「私は、はやぶさ計画が挫折しそうになった時、一人プロジェクトチームの部屋で、みんなが来る前にお湯を沸かしていたんです・・・そこに来た人に”あ、もうはやぶさプロジェクトは終わったんだな…お湯もない部屋になっちゃたんだな”と思われたら負けだと思って一所懸命やってました」


偉大なるプロジェクトを成功に導いた人の迫力と計算力を感じる一日でした。

驚いたのは、神社を回って神頼みをしていた、って言う話をした時で、あまりに驚いたものだから、ついつい「たのしさ」の話に持っていくのを遠慮してしまいました(^^ゞ

はやぶさⅡ、も本格スタートします。
是非、また成功に導いていただきたいと思っています。