2011年12月31日

やられた(1)…愛すべき作品 イン・ハー・シューズ/キャメロン・ディアス ①

この項を綴る時に、敬愛すべき兄貴「島さん」の事から書かせてください。

わたしの映画評はかなり辛口で、というか、とても正直に書くので
「それだから気に入っている」
という人も多いのですけど、その辛口・正直評は、以前メールでやりとりしていた「島さん」という人物のおかげでもあります。

島さんは、わたしのwebサイトに書く映画の話を気に入ってくれて、メールをくれた人物の一人です。
お互いすぐに打ち解けて、いろいろな作品について語りあっていました。

島さんの語る映画評にはとても教えられる事が多くて、私よりもずっと好き嫌いのハッキリしている人でした。

彼は、国際会議などが開催される事前準備でいろいろな国を飛び回っていた人物したが、海外からもよくメールが届いていました。


そのやりとりの中の一つが、スピルバーグ評です。
 スピルバーグの「激突」という作品の話になった時、わたしが「彼は人々がどういうところで興奮するのか、すごく的確につかんでいると思います」
と書くと、すかさず

「最近作のミュンヘンを観たかい?…どう感じた?」

と聞いてきます。


「スピルバーグのもつユダヤ人の血があの重さを醸し出しているのだと思う」と返すと

「あの女性のスパイの処刑シーンを観たかい?
あんな描き方ができる人物を、ぼくは認めない。
どうして、あのストーリーにあんなシーンを出す
必要性があるんだ!」

きっぱりと言い切る… 憤りと説得力を重ねた言葉でした。

 どこかにも書いたのですけど、かつてのサイトもメールも既にアクセス・キーを無くしているので、島さんとのコンタクトの方法は無いのですけど、どこかで、わたしのこのサイトを目にする機会があったら、ぜひ連絡を下さい。
心からまっています。

はじめが長くなりました。
これから書くのは、島さんと語り合った中の一つ
「キャメロン・ディアス評」です。

(2)につづく