2011年9月9日

小説 スライディング・ドア

本当に久しぶりに、ペーパー本を読みました。
スライディング・ドア(Sliding Doors) WAVE出版1998
映画を小説家した作品です。

ペーパー本という呼び方は、わたし独自なのですけど、最近はデジタル化した本ばかり読んでいて、紙を手に読書する機会がほとんどなくなってしまったのです。

デジタル化してipadの中に取り込もうかと考えて、
「いや、これは読んだら誰かにそのまま譲ろう」
と考えなおし、読み始めてしまいました。

映画の始まりの部分は観たのです・・・どうしても終えなければいけない仕事があって、DVDを止め、そのまま数年経ちました。

主演はグゥイネス・パウトロウ。

なかなか印象に残る作品だったので、本屋さんに行ったついでにこの本を買っておいて、いつか読もうと置いてあったのです。

それが数年ぶりに出てきたというわけです。

さて、ストーリー・・・
なかなかよくできています。
ただし、女性にはオススメしないな。
男のイヤなわがままに振り回される女性が主人公ですから。

あとがきにこうあります。

一瞬のことで二つに分かれる「運命」を一つのドラマにまとめた。
  電車に乗れた
  電車に乗り遅れた
というたったそれだけの事で、別れていく「運命」。


前向きに発展していく恋と泥沼状態をひきずるどろどろの恋。
両方を対照的に描くことで、「運命」のおもしろさ、不思議さを浮き彫りにする・・

読んでみると、私が本の途中にいつもやる「ラスト予測」と違った展開でした。
いい意味で裏切られたのではなくて、わたしが予測した展開にしてくれた方が、ずっと良かったと思いました。

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読む可能性のある方は、ここまでで停めておいて下さい。

ラストは、電車に乗っても、乗り遅れても、同じストーリーで終わった方がずっとグレードの高い明るい作品になったと思います。

このままだと、片一方は、メグ・ライアンの「シティ・オブ・エンジェル」みたいで、見ていられない・・・

私がこの小説をヒントに、別な展開を書いてみたいと思っています。

以上