広瀬隆が沖縄に来ているというので、突然那覇まで飛んで行きました。
著書「東京に原発を!」に刺激を受けて以来、広瀬さんの著作物はほぼ読んでいた時期があります。
その本は、最近復刻されたのか、amazonでも注文できます。
「原発がそんなに安全だと本気で言うのなら東京に原発をつくりましょう。設計はこんなカンジで、立地場所はどこそこで…」
広瀬さんは激しい方で、原発反対派の中でも急先鋒というカンジの位置にいます。
※一番よかったのは「億万長者はハリウッドを殺す」と「ジョン・ウェインはなぜ死んだか」です…映画ファンには刺激に満ち満ちた内容だと思います
会場は那覇のパレット市民劇場です。
沖縄でどの位の人たちが集まるのだろうか?
途中から前があいたので、一番近い席で聞いていたのですけど、広瀬さんは強い口調で行政当局や東電の体質を強く避難しつつ
○土壌の汚染などに振り回されていてはいけない…とにかく子ども達の「内部被曝(食べ物や空気から放射線が入ること)」をどう防ぐかに全力を注がなくてはいけない
○チェルノブイリの例から、これから数年後には数十万のがん患者が出てくる。それは病院の中でしか分からない…表の数としてはどこも統計を公表しないだろう
という話をしていました。
広瀬さんの話を100%そのまま受け取る気はない人も、大抵はその迫力にビックリしてしまい「これは大変な事になる」と思ってしまうのだろうな、という事が気になります。
「大変だ!」と慌ててしまうと冷静な動きからも戦略からも遠くなるからです。
ちなみに、わたしは広瀬さんの話をそのまま受け取る事はありません。
かといって福島原発二十キロ圏内の様子を目にした人間の一人として、「大したことはない」なんて発想は微塵もありません。
こういう時にも自分でしっかり予想を立てて問いかけるという事が大事です。
広瀬さんの側の出す例えば「数字」が正しいのか、それは誇張だという側が正しいのか、自分の「予想」を持って問いかける、ということです。
インターネットで情報を探すのもよい、本を手にするのもよい。
いろいろな形で問いかける事ができます。
時間のスケールを広く取れば世界は原発から離れていく方向に向かうのは確実です。
どのようにそれを実現していくのか、摩擦を減らしつつも安全な道へ確実に歩みをすすめる知恵がとても大切にされていると思います。
以上